ハラスメントのある職場は思ったことが自由にいえない職場が多い(公益財団法人21世紀職業財団のダイバーシティ推進状況調査)
公益財団法人21世紀職業財団から、「男女正社員対象 ダイバーシティ推進状況調査(2020年度)」が公表されました(令和2年6月23日公表)。
この調査は、ダイバーシティ推進・女性活躍推進の実態を把握し取組みの必要性を示すこと、および各企業が自社の実態と比較し取組みを行うことを目的として、WEBアンケート調査として実施されたものです。
実施日時は、令和年1月11日~1月27日。
調査対象は、10業種、従業員100人以上企業に勤務している20~59歳の男女正社員(管理職以外の一般社員)で、有効回答があった4,500名の結果を集計したものとなっています。
この調査結果からわかった主なポイントは、次のとおりとされています。
① 女性活躍推進の行動計画の浸透が不十分
② 出産後の就業継続環境はやや改善
③ 依然として業務配分についての男女差が認識されている
④ 女性は育成や昇格・昇進に男女差を感じているが、昇進意欲がないとは言えない
⑤ 短時間勤務にキャリアアップ上の課題がある
⑥ 柔軟な働き方がしやすい職場のほうが育児にかかわる時間が確保できる
⑦ キャリア自律支援が十分でない
⑧ ハラスメントのある職場、思ったことが自由にいえない職場が多い
たとえば、⑧については、具体的には次のような結果となっています。
・男性について、「職場で思ったことが自由に言える職場風土である」かどうかの回答別にハラスメントを受けた経験の割合を見ると、職場で自由に言える職場風土である(「非常に当てはまる」)場合にはハラスメントを受けた割合は22.1%であるが、職場で自由に言える職場風土でない(「まったく当てはまらない」)場合にはハラスメントを受けた割合は43.8%と高い。
・女性についても、職場で自由に言える職場風土である(「非常に当てはまる」)場合にはハラスメントを受けた割合は20.0 %であるが、職場で自由に言える職場風土でない(「まったく当てはまらない」)場合にはハラスメントを受けた割合は48.3%と高い。
詳しくは、こちらをご覧ください。
<男女正社員対象 ダイバーシティ推進状況調査(2020年度)>
https://www.jiwe.or.jp/research-report/2020
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