令和3年6月18日、首相官邸において、「令和３年　第9回経済財政諮問会議・第12回成長戦略会議合同会議」が開催され、「経済財政運営と改革の基本方針2021」と「成長戦略実行計画」について議論が行われました。その後の臨時閣議で、いずれも閣議決定されました。合同会議の後、菅総理は、次のようにコメントしています。

＜骨太方針（経済財政運営と改革の基本方針2021）について＞
●骨太方針では、まずは新型コロナ対策に最優先で取り組みながら、特にグリーン、デジタル、活力ある地方づくり、少子化対策、この4つの課題に重点的な投資を行い、長年の課題に答えを出し、力強い成長を目指してまいります。このため、副題は、「日本の未来を拓（ひら）く4つの原動力」としました。
●感染症によって言わば有事の状況となった場合の、病床の確保、早期の治療薬やワクチンの実用化などについて、法的措置を速やかに検討します。
●賃上げによって、経済を底上げし、新型コロナの中で拡大した格差を是正するため、最低賃金について、より早期に全国平均1,000円とすることを目指し、引き上げに取り組みます。
●さらに、こども庁の創設に向けて、来月上旬には検討チームを立ち上げます。
●成長志向の政策を進めながら、経済あっての財政の考え方で、財政健全化の目標を堅持し、これまでの歳出改革努力を続けてまいります。

＜成長戦略実行計画について＞
●成長戦略実行計画では、正に成長戦略の具体策として、グリーン14分野に係る投資や研究開発、フリーランスの働く環境整備、経済安全保障のためのデジタル政策、SPAC（特別買収目的会社）制度の導入などスタートアップ支援などを盛り込んでおります。

　最後に、「本日、お示しした政策については、今後の予算編成や制度改正において具体化を行い、スピーディーに実現してまいります」と決意を述べました。詳しくは、こちらをご覧ください。

＜経済財政諮問会議・成長戦略会議合同会議（令和3年6月18日）＞http://www.kantei.go.jp/jp/99_suga/actions/202106/18kaigi.html

※合同会議後の臨時閣議で成長戦略実行計画と骨太方針を決定

〇経済財政運営と改革の基本方針2021について
https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/cabinet/2021/decision0618.html

〇成長戦略実行計画について
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/seicho/index.html

※経済団体等のコメントも

・経団連：「骨太方針2021」に関する十倉会長コメント
http://www.keidanren.or.jp/speech/comment/2021/0618.html

・連合：政府の「経済財政運営と改革の基本方針2021」に対する談話（事務局長談話）
https://www.jtuc-rengo.or.jp/news/article_detail.php?id=1151