悪質クレーム対策を厚労省に要請(産業別労組)
「外食や流通などの労働組合で構成する産業別労働組合「UAゼンセン」は、平成29年11月16日、流通業界で働く人の約7割が客から迷惑行為を受けた経験があるなどとするアンケート調査結果を公表し、厚生労働省に対策を求める要請書を提出した。」といった報道がありました。 「UAゼンセン」によると、流通部門が今年6~7月に加盟組合に対して実施した職場での悪質クレーム(迷惑行為)の実態についてのアンケート調査(168組合、5万件超の回答)により、回答者の7割超が業務中に悪質クレームに遭遇したことがあり、そのうち約9割がストレスを感じているという結果が判明。 悪質クレームが精神疾患や退職にもつながっている懸念もあることから、今回の要請に踏み切ったとのことです。 具体的には、2万3985筆の署名簿などを厚生労働大臣宛に提出。 労働者を守る視点から、次の3項目を要請しています。 ①「顧客によるハラスメント(悪質クレーム:仮称)」から労働者を守るために事業者が講ずべき措置を定めるなどの対策を講じること ②「顧客によるハラスメント(悪質クレーム:仮称)」およびその対策に関する実態調査・研究を実施すること ③商品やサービスなどを提供する際に労働者が受ける違法行為を抑止する施策を講じること 応対した厚生労働省は、今年度設置した「職場におけるハラスメント防止対策についての検討会」のなかで、顧客からのハラスメント(悪質クレーム:仮称)」について労働問題、社会的問題の視点から検討していきたいと返答したそうです。 クレームは、業務改善のヒントとなるものという側面もありますが、明らかに悪質なものについては、業務の効率が下がるほか、対応した労働者を精神的に追い詰めることにもなります。 統一的な対策が講じられることに期待したいですね。 詳しくは、こちらをご覧ください。 <悪質クレーム(迷惑行為)対策に向け2万3985筆の署名簿などを加藤厚労大臣宛に提出(UAゼンセンHP)> https://uazensen.jp/topics/2%e4%b8%873985%e7%ad%86%e3%81%ae%e7%bd%b2%e5%90%8d%e7%b0%bf%e3%81%aa%e3%81%a9%e3%82%92%e5%8a%a0%e8%97%a4%e5%8e%9a%e5%8a%b4%e7%9c%81%e5%a4%a7%e8%87%a3%e3%81%ab%e6%8f%90%e5%87%ba/
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