2024/07/16(火) コラム
安全・健康・ウェルビーイングを実現する 『7つのゴールデンルール』
世界全体では毎年、3億1700万件もの事故が職場で発生しています。毎日6300人もの人々が労働災害または仕事に関連した疾病により死亡し、その数は毎年230万人以上になります。このような労働災害に関する人的コストは莫大であり、貧弱な労働安全衛生慣行による経済的負担は各年の世界全体の国内総生産の4%に相当しています(国際労働機関・HP報告より)。
翻って日本ではどうでしょうか。令和3年における労働災害発生状況速報(令和3年12月現在 令和4年1月17日現在)が公開されましたが、驚くことに休業4日以上の死傷者数は年間10万人を超え、123,165人(前年同期比+20,319人)となりました。さらに悲しいことに、うち年間696人の方が亡くなっています(前年同期比+45人)。
いくら経済の発展を目指し、DXや働き方改革を叫び、人材定着率UPを図っていても、働く本人に怪我や病気を起こさせてしまっては元も子もありません。たとえ休業に至らない程度で済んだとしても、能力をフルに発揮させたりスキルUPすることが困難に陥ったり、そうでなくても本人や管理者のやる気を失わせたり怪我や病気のリスクを過剰に恐れさせたりすることもあり、効率が下がるだけでなく「人材を失う」ことにもなりかねません。もし人材をコストとして考えていたとしても、働く者の安全衛生を確保しない限り、人的コストはいくらでも大きくなるということです。つまり、労使ともに喜べる企業であり続けるならば、ひとりひとりの幸福を理想としウェルビーイングを実現するならば、まず安全衛生リスクを回避し労災を起こさないことです。
さて、リスクを回避し安全・健康・ウェルビーイングを果たしていくには、どのような実践や推進が求められるのでしょうか。
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