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平成29年春闘 大手企業が集中回答、労使のトップもコメント

 大手企業の平成29年春闘は、今月15日に集中回答日を迎え、その状況などが公表されています。  たとえば、自動車、電機など五つの産業別労働組合で組織する金属労協の状況は、賃上げ要求を掲げた49組合の労使交渉がすべて妥結。43組合がベースアップ(ベア)を獲得し、経営側の回答は平均では月額1,000円程度だったとのことです。継続的な賃上げを確保しましたが、主要企業のベア実績としては、政府が賃上げの旗を振る「官製春闘」の始まってからの過去4年で、最も低いものとなっています。 〔参考〕主要企業のベアの過去の実績……集計の取り方によって異なりますが、おおむね、平成26年は1,700円程度、27年は2,800円程度、28年は1,400円程度(いずれも月額)でした。  集中回答日を終えて、報道機関などは、「4年連続のベアを実現したものの、賃上げは失速」。しかし、「電機大手5社の労使が“働き方改革”の共同宣言を初めて取りまとめるなど新たな動きも見え、その面では評価できる」などと報じています。  賃上げについては「失速」という見かたですが、経団連の榊原会長は、「この結果は、世界経済の先行き不透明感が高まっている中にあっても、労使で懸命に知恵を絞った成果であり、デフレ脱却と経済再生の実現に引き続き取り組んでいくという経営側からのメッセージであると高く評価したい」とし、また、連合の神津会長も「4年間賃上げを積上げた意義は重い」と一定の評価をしているようです。  そして、両会長とも、今後、賃上げが中小企業にも波及することに期待をよせているようです。それが実現することに期待したいですね。 詳しくは、こちらをご覧ください。 <連合による回答速報(2017年3月15日公表)> https://www.jtuc-rengo.or.jp/activity/roudou/shuntou/2017/yokyu_kaito/index.html#kaito_sokuho <春季労使交渉・集中回答日における榊原会長コメント> http://www.keidanren.or.jp/speech/comment/2017/0315.html <中央闘争委員長「2017春季生活闘争アピール:底上げに向けた今後の取り組みについて ~賃上げをすべての働く者へ~」(連合会長の今後の要望)> https://www.jtuc-rengo.or.jp/activity/roudou/shuntou/2017/houshin/data/tosokakunin_appeal.pdf

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