令和5年春闘の主要企業の賃上げ率 厚労省の集計では「3.60%」 昨年およびコロナ禍前の水準を大きく上回る(厚労省)
厚生労働省では、労使交渉の実情を把握するため、民間主要企業の春季賃上げ要求・妥結状況を毎年、集計しています。
このたび、令和5年の集計結果が公表されました(令和5年8月4日公表)。
集計対象は、妥結額(妥結上明らかにされた額)などを把握できた、資本金10億円以上かつ従業員1,000人以上の労働組合のある企業364社。
集計結果のポイントは次のとおりです。
●平均妥結額は11,245円。
・前年(6,898円)に比べ4,347円の増。
・令和元年(6,790円)に比べ4,455円の増。
●現行ベース(交渉前の平均賃金)に対する賃上げ率は3.60%。
・前年(2.20%)に比べ1.40ポイントの増。
・令和元年(2.18%)に比べ1.42ポイントの増。
大企業を中心とした集計結果ですが、賃上げ額・賃上げ率ともに、昨年、さらにはコロナ禍前の令和元年を大きく上回っています。
なお、先に公表された経団連(日本経済団体連合会)の最終集計においても、賃上げ率が3.99%、賃上げ額が13,362円と、大幅に増加しています。
これと同様に、厚労省の集計でも、大幅に回復し、約30年ぶりの高水準となっています。
詳しくは、こちらをご覧ください。
<令和5年民間主要企業春季賃上げ要求・妥結状況を公表します(厚労省)>
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_34190.html
〔参考〕2023年春季労使交渉・大手企業業種別妥結結果[最終集計](経団連)
http://www.keidanren.or.jp/policy/2023/054.pdf
※無断転載を禁じます