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過労自殺の研修医の遺族 病院側を刑事告発
「ある市民病院の研修医が長時間の残業により過労自殺をした問題で、この病院では月に170時間を超える残業など違法な長時間労働を放置しているとして、研修医の遺族側が市と病院長らを労働基準法違反の疑いで近く労働基準監督署に刑事告発する方針を固めた。」という報道がありました。 なお、過労自殺をした研修医については、うつ病を発症する直前1カ月の残業時間が160時間を超えていたとして、今年5月に労災認定を受けています。 この認定をした労働基準監督署は、その後同病院に対し、長時間労働の改善などを求める是正勧告をし、これを受け市側は、救急搬送の受け入れ削減など過重労働の軽減策を講じていたとのことです。しかし、遺族側が市に情報公開請求をし労働時間を把握したところ、今年1~6月に延べ90人の医師に36協定に反する最大月177時間の残業をさせていたことから、告発に踏み切ることにしたそうです。 現在、厚生労働省では「医師の働き方改革に関する検討会」を立ち上げ、医師の働き方改革を検討しています。今月23日には、第3回目の検討会が開催され、医師の勤務実態について、ヒアリング等が行われました。 委員と参考人から救急科後期研修医や心臓外科医などの長時間労働に関する報告があったようで、厚生労働省では、こうした労働時間違反などの状況を把握し、医師の勤務環境の改善につなげていく考えのようです。 刑事告発が行われ注目を集めることになれば、検討を加速させることにつながるかもしれませんね。 検討会の資料について、詳しくは、こちらをご覧ください。 <第3回医師の働き方改革に関する検討会 資料> ・http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000181829.html
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