実践的あっせん講座
特定社会保険労務士の制度ができて10年以上経ちますが、まだまだ「あっせん」の場に積極的に関わる社労士は少ないのが現状です。
弁護士と比べ、社労士が労使紛争に関われる範囲は限られていますが、トラブルが起こったとき、「弁護士を紹介して終わり」でいいのでしょうか?
「あっせん」の制度を正しく使えば、多くの場合、裁判よりもずっと短期間で、少ない出費でトラブルを解決できます。
顧問社労士だからこそ分かる、会社の実情や社長の人柄などもあるはずです。そんな立場や知識を生かし、先生が「あっせん」に関わることで、顧問先の社長も「よい顧問社労士を持った」と思ってくれるはずです!
ただ、
「そうは言っても、経験がないから、あっせんに関わるのは不安……」
「労使トラブルは、一つ間違うと、ものすごい大変なことになるというし……」
という先生の不安も分かります!
そこで今回PSRでは、特定社会保険労務士として、多くの労働相談を受け、個別労働紛争代理業務(労働ADR)では北海道で一番の実績を持つ熊谷先生を講師にお迎えし、
事例紹介とワークで「あっせん」の実際が身に着く講座を開催します!
この講座では、社労士が代理業務を受任する流れなどの基礎知識を確認し、実際の事例に触れ、また模擬あっせんを行うことで代理業務に関する抵抗感を無くしスムーズに受任できるようになることを目的にしています。
顧問先の紛争を早期に解決し、金銭面や時間、労力の面の負担を軽くしてあげることで顧問先からの信頼につながり、ご自身の付加価値もアップします!
- 特定社労士の資格を持ちながら、「あっせん」にあと一歩踏み出せていない先生
- 以前「あっせん」に関わって、「上手くできなかった……」と感じている先生
- これから積極的に「あっせん」に関わっていきたいと考えている先生
- これから特定社会保険労務士の資格を取ろうか迷っている先生
などに特に来ていただけたらと思います!
講師からのメッセージ
あっせんは9割が労働者からの申請ですが、今回は特に「会社側からあっせんに持って行って解決した事例」を中心に取り上げます。
顧問先から労働相談のトラブルを受けた時に、弁護士に投げるのではなく、社労士があっせんを使って問題を早期に解決することが出来れば、顧問先からの信頼、社労士業務の付加価値向上につながると思います。
また今回の講座では、法律の規制の中で社労士が出来ることと出来ないことの線引き、報酬の決め方、各あっせん機関の違いなどを、実体験をもとに、あっせんを受けたことがない方にも受任のイメージがつきやすいようにご説明します。
講座のあと、「これでいつ“あっせん”の話が来ても大丈夫だ」と思えるようになることをゴールに、密度の濃い4時間半にしていくつもりです。是非、お越しください。
セミナー内容
1.個別労働紛争解決手続代理業務の基礎知識(事例を交えての解説)
- あっせんと労働裁判や訴訟との違い
- その中で社労士が関わること、関われないこと
- どのあっせん機関を利用するか~3所の特徴
- あっせんの流れ
2.事例紹介~解雇案件、労働条件案件を解決した事例紹介
- 解雇した労働者から損害賠償請求が来たケース
- 労働条件の変更をめぐり労働者とのトラブルに発展し、会社のほうからあっせんへと誘導し解決していった事例
3.グループ研修(ワーク)
退職をめぐるトラブル事例について、模擬あっせんのワークを行います。
(労働者代理人、使用者代理人、社労士、あっせん委員など、実際の登場人物で行う
実践的なワークで、あっせんの場の疑似体験ができます)
4.まとめ
あっせんの現場での話と報酬の話
講師
熊谷 知直(くまがい ともなお)先生
熊谷綜合労務事務所代表/特定社会保険労務士
昭和47年生まれ 愛知県出身。
平成18年に開業後、主に「労使トラブル畑」に身を置き、これまで1000件以上の労働相談を解決。特定社労士の資格を使った労働ADR(あっせん)代理業務としては、北海道の社労士では一番の実績を残している。平成29年度より社労士会労働紛争解決センター北海道センター長。労使双方の気持ちがわかることと数多くの労働相談を通じて鍛えられた労働法務バランス感覚が強みであり、職場に入り込み従業員と対話する手法で、労使がWin-Winになる職場体制作りに力を入れる。
開催概要
セミナータイトル | 実践的あっせん講座 |
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講師 | 熊谷知直先生 |
備考 |