・働きながら介護を担っている人の約８割が40～60歳代
・40～50代正社員の約4割が「今後５年間で親の介護の可能性がある」
・介護をしながら、今の会社で仕事を「続けられないと思う」「続けられるかわからない」で77.4％
　　　　　　　　（厚生労働省「企業における仕事と介護の両立支援実践マニュアル」より）

超高齢化社会・日本。高齢者の増加にともない、介護を受ける人、介護する人の人口が増えていることはご存じの通りです。

介護の怖いところは「突然」やってくることです。

上記データからもわかるように、介護をする人の多くが、中堅社員、管理職等、職場の中心的役割を担う世代。

つまり、企業側で事前に介護と仕事を両立できる環境づくりができていない場合、貴重な人材の喪失につながることは間違いありません。現実に、介護離職者は年間約10万人いると言われています。

「介護があっても、介護になっても働き続けられるための環境整備」、これは、今後企業の必須対策となるでしょう。

そこで出番となるのが私たち社労士です。

本セミナーでは、介護のことで困る人と困る量を圧倒的に減らすことを目的に活動されている、一般社団法人日本顧問介護士協会の西山猛司氏をお迎えして、働く人と介護の現状、企業に求められる取り組み、社労士として企業にどんな働きかけができるか等、介護の現場から最新情報をお話しいただきます。

今、企業の目は多くの従業員が直面するであろう介護問題に向いています。
介護制度や労務管理等に関して顧問先から相談を受ける機会は確実に増えていくはずです。

いざ、企業から介護に関する相談を受けたとき、その場で相談にのってあげられる社労士になるために――。

介護に強みを持ち、他と差別化を図りたい先生はもちろん、実際に介護の相談を受けていて方法を探っている先生、予備知識を得たい先生も、ぜひご参加ください。

こんな先生にオススメ

• 介護と仕事の両立支援に関する情報を集めている
• 顧問先から介護に関する制度等について相談を受けている
• 顧問先の会社で、介護に直面している社員がいる
• 介護方面のコンサルティングに力を入れていきたい
• 介護に関する制度について、顧問先に提案したいと考えている
• 自分の事務所に親・家族の介護を抱える職員がいる
• 介護離職の問題に取り組みたい

カリキュラム（90分）

１ 介護を取り巻く環境

• 介護する人たちがどんどん増えていく時代
• 介護のよくある話
• 介護離職の実態

２介護のリアル

• 介護はある日突然やってくる
• 介護申請から認定までのステップ
• 在宅介護か施設入居しかない
• 介護保険サービスの種類
• 家族が準備しなければならないこと
• 介護はスタート３か月が一番のストレス

３ 介護に関する公的制度

• 公的制度（介護休業、介護休暇、介護保険）
• 要介護と要支援
• 制度があるのに隠れ介護？

４ 社労士だからできる！ 介護離職・隠れ介護を出さない労働環境づくり

• 企業ができる具体的な４つの取り組み
  ① 介護離職が生み出す厳しい現実を知る
  ② 介護離職のリスク診断・実態調査
  ③ 仕事と介護を両立する環境整備
  ④ 新しい制度（ルール）の整備
• 社労士の皆様だからできる５つの具体的支援
  ① 介護休暇・介護休業制度を含めた情報提供
  ② 勉強会やセミナーの開催
  ③ 介護アンケート等を利用した現況リスク診断の実施
  ④ 介護相談対応と具体的行動のアドバイス
  ⑤ 介護と仕事の両立をするための新しい制度等のご提案

５ 社労士と企業をバックアップする「顧問介護士」とは

• 企業向け「顧問介護士サービス」とは
• 社労士向け「サポート付き『介護まるごとアドバイザー』認定コース」とは
• 介護に取り組むことは社労士の先生方の強みになる

講師プロフィール

西山 猛司（にしやま たけし）氏
株式会社All is well　代表取締役
一般社団法人　日本顧問介護士協会　専務理事

1975年生まれ。静岡県静岡市清水区出身。
1994年静岡県立清水東高等学校卒業、1998年信州大学工学部社会開発工学科建築コース卒業。建設会社で建築現場で現場管理業務、食品飲料メーカー会社で量販店向けの営業業務を経て、その後、人とのご縁から介護事業を運営する会社に入社。２０を超える介護保険サービス事業所を運営し、事業所立ち上げから行政実地指導立ち合い、地域住民説明会、職員面接から育成など運営に関わるすべてを現場責任者として行ってきた。数年前から現職となり、これまで培ってきた経験を活かし、介護ビジネスコンサルタント、人財育成研修、コミュニケーションスキルアップ研修や講演を行っている。また「介護のことで困る人、困る量を減らしたい」想いから、企業向けに「仕事介護の両立支援」の福利厚生サービス「顧問介護士」、一般の方向けに、すべての人が365日、無料で利用できる「AWANAIケアマネ」というLINEを活用したオンライン介護相談所も運営し、親や大切な人が介護状態になっても、困らずに、働き続けられるために活動している。

介護現場と介護業界のリアルを、本気で情熱的にお伝えし、参加者の心を動かす講演は、一般的な講演と一線を画す内容となっている。