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雇調金等の重複支給や不正受給等が約3億円 会計検査院が改善処置を要求
会計検査院は、合規性等の観点から、雇用調整助成金等及び休業支援金等の支給に関する事後確認が適切に実施されているかなどに着眼して検査を実施しました。
その結果、令和4年8月4日、厚生労働大臣に対し、会計検査院法の規定により是正の処置を要求し及び是正改善の処置を求め並びに改善の処置を要求しました。
そのポイントは、次のとおりです。
●検査の結果のポイント
次のような不適切な実態が明らかに。
□ データが十分に活用されておらず、雇用調整助成金等と休業支援金等を重複して支給している事態(重複支給)の有無に関する事後確認が適切に行われていない 等(指摘金額1億6,133万円)
□ データが十分に活用されておらず、休業支援金等について二重に支給している事態(二重支給)の有無に関する事後確認が行われていない 等(同2,271万円)
□ 実地調査の対象とする事業主の範囲がリスクの所在等を踏まえて設定されておらず、対象範囲外の事業主に雇用調整助成金等の不正受給が見受けられている(同1億3,315万円)
●要求する処置のポイント
厚生労働大臣に次のような処置を要求。
□ 保有するデータを活用するなどして重複支給の有無を事後確認することなどとして、それらの具体的な方法を策定すること 等
□ 保有するデータを活用するなどして二重支給の有無を事後確認することとして、その具体的な方法を策定すること 等
□ リスクの所在等に十分に留意して実地調査の対象とする事業主の範囲を設定することとする見直しを行い、リスクの程度を適切に評価することにより付した優先度に基づき実地調査の対象とする事業主を選定することとして、その具体的な方法を策定すること
報道では、「会計検査院が雇用調整助成金や休業支援金などを調べた結果、重複支給・二重支給や不正受給を約3億円確認」といった内容が大きく取り上げられていました。
今後、事後確認の強化などが図られることになりそうですね。
詳しくは、こちらをご覧ください。
<雇用調整助成金等及び休業支援金等の事後確認(処置要求)>
・報告のポイント:
https://www.jbaudit.go.jp/pr/kensa/result/4/pdf/040804_point.pdf
・本文:
https://www.jbaudit.go.jp/pr/kensa/result/4/pdf/040804_zenbun.pdf
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