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令和5年度の精神障害の労災認定件数は883件 5年連続で過去最高を更新 その原因のトップはパワハラ(厚労省)

厚生労働省では、過重な仕事が原因で発症した脳・心臓疾患や、仕事による強いストレスが原因で発病した精神障害の状況について、労災請求件数や、「業務上疾病」と認定し労災保険給付を決定した支給決定件数などを、平成14年以降年1回、取りまとめています。

この度、令和5年度「過労死等の労災補償状況」が公表されました(令和6年6月28日公表)。

そのポイントは、次のとおりです。


●過労死等(脳・心臓疾患と精神障害)に関する請求件数など

・請求件数は4,598件(前年度比1,112件の増加)

・支給決定件数は1,097件(前年度比193件の増加)

うち死亡・自殺(未遂を含む)件数 135件(前年度比14件の増加)


●脳・心臓疾患に関する事案の労災補償状況

・請求件数は1,023件で、前年度比220件の増加

うち死亡件数は前年度比29件増の247件

・支給決定件数は214件で前年度比20件の増加

うち死亡件数は前年度比2件増の56件

・時間外労働時間別(1か月又は2~6か月における1か月平均)の傾向

支給決定件数は、「評価期間1か月」では「100時間以上~120時間未満」24件が最も多い。

また、「評価期間2~6か月における1か月平均」では「80時間以上~100時間未満」53件が最も多い。


●精神障害に関する事案の労災補償状況

・請求件数は3,575件で前年度比892件の増加

うち未遂を含む自殺の件数は前年度比29件増の212件

・支給決定件数は883件で前年度比173件の増加

うち未遂を含む自殺の件数は前年度比12件増の79件

・時間外労働時間別(1か月平均)の傾向

支給決定件数は「20時間未満」が63件で最も多く、次いで「100時間以上~120時間未満」が55件

・出来事別の傾向

支給決定件数は、「上司等から、身体的攻撃、精神的攻撃等のパワーハラスメントを受けた」157件、「業務に関連し、悲惨な事故や災害の体験、目撃をした」111件、「セクシュアルハラスメントを受けた」103件の順に多い。


報道でも、精神障害に関する事案の支給決定(労災認定)の件数が増加していること(5年連続で過去最高を更新)や、その原因のトップがパワハラであることなどが話題になっています。

詳しくは、こちらをご覧ください。

<令和5年度「過労死等の労災補償状況」を公表します>
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40975.html

※無断転載を禁じます

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