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厚生労働大臣会見概要 連続勤務による労災認定・連続勤務の上限規制などについても質疑応答(令和7年4月8日)

厚生労働省では、厚生労働大臣の記者会見を毎週2回(通常、火曜日と金曜日)実施し、その概要を公表しています。

令和7年4月8日の会見において、連続勤務による労災認定・連続勤務の上限規制などに関する質疑がありましたので、厚生労働大臣がどのように応答したのか、紹介しておきます。

記者:6カ月間1日も休みのないという連続勤務の中で、労働災害が認定されたという報道に関連して、労働者がどの程度連続勤務しているか、実態について厚生労働省はどのように把握されていらっしゃいますでしょうか。また、連続勤務の上限規制が、労働基準法改正に向けた検討課題とされるなか、さらなる実態把握をどのように進めていかれる考えでしょうか。

大臣:過労死はあってはならないものであり、本件でお亡くなりになられた方の御冥福をお祈り申し上げますとともに、御家族の方には心からお悔やみを申し上げます。
その上で、個別の事案についてのお答えを差し控えさせていただきますが、ご指摘いただきました件について申し上げますと、令和6年度に実施いたしました「労働時間制度等に関する実態調査」におきまして、労働者の連続勤務の状況に関しても調査を行い、先月末に結果を公表したところです。この調査によりますと、令和6年4月から6月までの最大連続勤務日数につきまして、「5日以下」が6割強である一方で、「14日以上」が約2%という数字が出ております。連続勤務規制については、本年1月にとりまとめられた学識者による研究会の報告書でも提言をいただいているところであり、今後、労働政策審議会において、この提言であったり実態調査結果等を踏まえたご議論をしっかり行っていただきたいと考えております。


なお、質疑で取り上げられている報道の事案は、コンビニ最大手の店舗で店長を務めていた男性(店舗オーナーに正社員として雇用されていたいわゆる雇われ店長)が、令和4年に自殺し、6カ月間で1日も休日がない連続勤務を原因とした労働災害と認定されていたことが判明したというものです。

詳しくは、こちらをご覧ください。

<厚生労働大臣記者会見概要(令和7年4月8日)>
https://www.mhlw.go.jp/stf/kaiken/daijin/0000194708_00804.html

 

【確認】質疑で取り上げられている「労働時間制度等に関する実態調査」について

<労働時間制度等に関する実態調査結果について(速報値)/第194回労働政策審議会労働条件分科会資料>

https://www.mhlw.go.jp/content/11201250/001426231.pdf

※無断転載を禁じます

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