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「高齢社会における資産形成・管理」報告書を公表
以前に「高齢社会における資産形成・管理」報告書の案が提示されたという話題を紹介しましたが、その報告書が正式に決定され、金融庁から公表されました(令和元年(2019年)6月3日公表)。
金融審議会「市場ワーキング・グループ」においては、平成30年(2018年)9月より、計12回にわたり、「高齢社会における金融サービスのあり方」など「国民の安定的な資産形成」を中心に検討・審議を行ってきました。
これらの審議を踏まえ、とりまとめられたのが、「金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」」です。
報告書では、働き盛りの現役期、リタイヤ期前後、高齢期の3つの時期ごとに、資産寿命の延ばし方の心構えなどが示されています。
たとえば、「公的年金の水準については、今後調整されていくことが見込まれているとともに、税・保険料の負担も年々増加しており、少子高齢化を踏まえると、今後もこの傾向は一層強まることが見込まれる」と指摘しています(案から一部修正)。
さらに、具体的な内容にも触れ、年金だけが収入の無職高齢夫婦(夫65歳以上、妻60歳以上)だと、家計収支は平均で毎月約5万円の赤字。蓄えを取り崩しながら20~30年生きるとすれば、現状でも1,300万円~2,000万円が必要になり、長寿化で、こうした蓄えはもっと必要になるとしています。
その上で、現役期は、少額からでも資産形成の行動を起こす時期とし、生活資金を預貯金で確保しつつ、長期・積立・分散投資が必要としています。
具体的な方法としては、税制面で一定の優遇が行われている「つみたてNISA」や、「個人型の確定拠出年金 iDeCo(イデコ)」などがあげられています。
また、金融サービス提供者に求められる対応としては、「「自助」充実のニーズ増に応じた資産形成・管理やコンサルティング機能の強化」などがあげられています。
世間も注目しており、「金融庁、2,000万円蓄え必要と試算」、「資産運用など自助を強調」などといった内容の報道もされています。
詳しくは、こちらをご覧ください。
<金融審議会 「市場ワーキング・グループ」報告書 の公表について>
≫ https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/tosin/20190603.html
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