リーダーに必要な6つの能力
リーダーには、どのような能力が備わっていなければならないのでしょうか。
リーダーに必要な能力は6つあると言われています。
・コミュニケーション力
・リーダーシップ力
・目標管理力
・問題解決力
・部下育成力
・自己啓発力
エニアグラム的にはどうなのか? 例えば、今回問題解決力を取り上げてみます。
一般の職場では、様々な問題が存在しています。
残業が多い、遅刻が絶えない、指示した締切りにいつも遅れるなど。
そのことにリーダーが頭を抱えている、よく聞く話です。
エニアグラムにおけるリーダーの問題解決力とは、現象面に焦点を当てない事が特徴です。 問題の原因はそれぞれの自我・気質のタイプから発していると考え、解決方法はそれぞれのタイプの特徴に合わせて指導する。
どういうことか?
残業が多く、仕事が進まない職場があるとする。 仕事が進まない原因は、タイプ1、タイプ2、タイプ4、の人の場合全く異なっています。
具体的には、タイプ1の仕事が進まない原因は「自分の完璧にこだわる」からです。常に理想を目指し100点以上を取ろうとするので、仕事が進まない。いつまでたっても終わらず、残業が多い。
タイプ2の場合は仕事が進まない原因として「人の事ばかり気にして、自分の仕事がはかどらない」から。「9時から16時までは他人の仕事の手伝いで、自分の仕事に取り組むのは、いつも16時から」と言っていた公務員もいました。
タイプ4の仕事が進まない原因は、自分流の仕事の仕方、時間の使い方をすることです。全体のルールを守らず、指導されることから逃れようとします。
このように、仕事が進まない原因は、それぞれのタイプの特徴が作りだすととらえることで、そして、エニアグラムを使いこなせるリーダーは、それぞれのタイプの特徴に沿った指導の仕方を知っています。
どのように、タイプ別に指導するか?
タイプ1には、本人の仕事の基準の80%を一緒に考え、80%を目標にして指導する。
タイプ2には、本人が他者を依存させていること、自分が他者から自立する事の効果性を教え、実行してもらう。 ・・・など。
エニアグラムでは、根源的な原因に対し、タイプ別に焦点を当てて指導します。
執筆者
安村 明史(やすむらめいし)
ビジネス能力開発株式会社 代表取締役社長
一般社団法人日本コミュニケーション協会代表理事
本記事が掲載されている特集:エニアグラムコラム