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2018年度就職・採用活動に関する調査 就職活動でのハラスメント行為の項目も

2018/10/12

調査・統計

文部科学省から、「2018年度 就職・採用活動に関する調査結果(速報版)」が公表されました(平成30年10月10日公表)。

この調査は、就職問題懇談会の協力のもと、2018年度の就職・採用活動の状況を把握するために実施されたもので、大学等を対象とした調査では1,091件、全国の企業を対象とした調査では1,012件の有効回答を取りまとめたものです。

たとえば、大学等に対して、就職・採用活動時期が前年度と同じ時期(広報活動は3月1日以降、採用選考活動は6月1日以降)となったことについて良い影響があったと思うことを尋ねると、「学生が就職活動の準備をしやすくなった」47.8%、「大学等が就職支援の計画を立てやすくなった」46.4%、「学生が先輩の体験を参考にできるようになった」40.5%などと回答しています。
課題となったことでは、「実質的な選考活動を早期に開始する企業があったことで、学生の就職活動に混乱が生じた」41.0%、「教育実習を行う学生について、採用面接の時期が重なった」36.3%などという結果になっています。

企業に同様の質問をしたところ、良い影響は「特にない」50.5%がもっとも多かったのですが、44.3%は「採用の準備や計画が立てやすくなった」と回答しています。
課題となったことでは、「開始時期を遵守せず、早期に採用選考活動を開始する企業がいた」44.5%がもっとも多く、大学等の調査でもっとも回答が多かった課題と共通しています。
そのほか、「内々定を辞退する学生が増えた」 30.4%、「業界研究や企業研究が不足している学生が見受けられた」27.5%などが課題としてあげられています。

2021(平成33)年春入社以降の新卒学生を対象として、政府主導で就活ルールを見直すことになるようですが、このような調査結果を踏まえた検討が進められて行くことになりそうです。

また、就職・採用活動におけるハラスメント的な行為について、大学等の36.0%が相談を受けたことがあると回答しています。

相談内容でもっとも多かったのは、「内々定の段階で、内定承諾書を求められた」82.2%。ついで、「内々定を出す代わりに他社への就職活動をやめるように強要された」59.0%、「自由応募であるのに、内々定段階で大学の推薦状を求められた」44. 8%となっています。

とにかく、内々定者などを拘束するような行為は、ハラスメントと捉えられるようです。新卒採用に当たっては、注意すべきですね。

詳しくは、こちらをご覧ください。
<2018年度 就職・採用活動に関する調査結果について(速報版)>
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/30/10/1410009.htm

※無断転載を禁じます

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