2019/06/12(水) コラム
各タイプへのマネジメント
エニアグラムでは、各タイプに対するマネジメントの方法を変える事で、高い効果性があります。
例えば、目標管理において指導を行う際、タイプ1の上司は、「間違っている」と言う言語を無意識に好み、部下の不足点に強く反応します。
「あなたは間違っている。あなたが何故、完璧を目指さないのか、理解できない」
と、心で思ったり、実際に言ってしまいます。
言われた部下は、自分の行動を否定されたような気がしますね。
まず上司が、自分のマネジメントの傾向を理解して、自己改善を行うことから、始めるのです。
部下が99%出来ているのに、不足な1%を追求する事で、どれだけ部下のやる気を下げているかを上司が理解し、そして最初に、99%出来ていることを充分に認めた上で、不足点を伝えるように、意識してマネジメントを行います。
次に必要な事は他者理解です。
部下のタイプの特徴を把握して、言葉を変換します。
例えば、タイプ3の部下に対しては
「目標へのプロセスで、あなたが分からないことは私に早めに聞いてください」と伝える。
どうしてその言葉が、タイプ3のマネジメントに役立つのかというと、
タイプ3には、常にゴールが見えている。
つまり、完璧な基準がすでにあり、そのゴールに向かって猛烈に努力しています。
しかし、もし、そのゴールに届く事に手間取っている場合は、目標へのプロセスに何らかの障害が生じていることを意味しています。
ですから、プロセスで分からない事、困難なことについて、早目に相談してもらう事が、目標達成の支援に有効なのです。
タイプ3はプライドが高いので、自分の乗り越えられない課題について訊ねる時は、誰にも聞かれないように、個人的な配慮をし、支援する時も、誰にも知られないように、さりげなく行います。
エニアグラム学習には、各タイプに対し、このようなマネジメントの技術があります。
上司が、エニアグラムを使いこなせるようになれば、目標達成しやすくなり、ストレスからも解放されます。
執筆者
安村 明史(やすむらめいし)
ビジネス能力開発株式会社 代表取締役社長
一般社団法人日本コミュニケーション協会代表理事
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